​【名誉毀損罪及び侮辱罪の処理状況・推移】​

インターネット上の誹謗中傷事案が刑事事件として扱われる場合、主として名誉毀損罪(刑法230条)や侮辱罪(同231条)の対象となります。これらの罪名に関し、検察統計調査に基づく2011~2020年度における処理状況及び推移は、以下のとおりです(中止された事件、他の検察庁・家裁に送致された事件、未済の事件は含みません)。

■名誉毀損罪の処理状況・推移

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名誉毀損罪については、被疑事件数(起訴件数と不起訴件数の合計)及び起訴件数ともに、ここ十年間で増減を繰り返しながらも全体的には右肩上がりとなっており、2020年においては10年前に比して被疑事件数が1.53倍、起訴件数が1.75倍となっています。なお、起訴率については概ね30%を中心とし前後5%程度で推移しています。

■侮辱罪の処理状況・推移

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侮辱罪についても、名誉毀損罪と同様、被疑事件数及び起訴件数ともに、ここ十年間で増減を繰り返しながらも全体的には右肩上がりとなっており、2020年においては10年前に比して被疑事件数が1.94倍、起訴件数が2.3倍となっています。なお、起訴率については、そもそも件数が少ないため増減が大きいものの、概ね20%を中心とし推移しています。